腐ったミカンとキャベツの消毒
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 冬になると箱でミカンを買ってくることがあります。この箱の中にはたまに腐れかけたミカンが入っていることがある。従って買ってきたらミカンを全部出して腐ったミカンが無いか確かめる。そうしないと周りのミカンも腐ってしまうからである。このようにあまりにもダメになりかかっているものまで大事に扱うことによって、他の物までダメにしてしまうという結果を引き起こすことがあるのです。

 たとえば歯科医療にたとえるとこうです。歯周病などで、あまりにも1本の歯を大事にしすぎるために、他の歯まで共倒れをしてしまうということがそうです。

 一方、虫のついた一個のキャベツを見つけた時、その一個だけ消毒をしてもダメなのです。その畑の全てのキャベツを消毒しないといけません。たまに歯周病を訴えて来た患者さんが「主訴の部位(痛いところ)だけ治療してくれ」と言うことがありますが、それではダメなのです。口腔内全体の治療を行うことが、結果として痛い部位の治癒につながるのです。

 歯周病で病んだ歯を「腐ったミカン」とするか「キャベツの消毒」とするか、これらはまさに「みんなは一人のために、一人はみんなのために」なのである。そしてこの考え方は色々な社会事情に当てはめることができるのではないだろうか。

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