お盆お正月症候群
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 人間の生活には「日常」と「非日常」があります。それによっておきる典型な症状が「お盆正月症候群(自分で名付けました)」です。これは、歯周病などで定期的に管理しており、普段は症状などは無いのに「、 お盆休みや正月休み明け」になると、「〜が痛い」と来院なさるケースをいいます。念のため異常が無いか調べますが、多くは通常と変化はみられません。そういった患者さんに、このお盆正月症候群の話をすると、納得して帰られます。

 後日定期的な来院の際に「先日の痛みはどうでした」と聞くと「2〜3日で治って、今はなんともないよ」と言う方がほとんどです。これを分析すると、この「日常」「非日常」問題に行き着くのです。普段は老夫婦の二人暮らしだが、お盆や正月には都会に出た子供や孫が帰ってくる。この数日はお年寄りにとっての非日常なのです。「楽しいが心や体に負担」と言った所でしょうか。知らない間にストレスとなって免疫力が低下して「〜が痛い」と言う現象になってあらわれたのです。

 たとえば、海岸の岩。満潮時には海の中に隠れているが、干潮時には海の上に顔を出す。まさにこの岩が「〜が痛い」と言う現象なのです。普段は免疫力という海面の下に
隠れているが、海面という免疫力が下がると顔を出すんですね。この場合、岩は動いていないんですよね。つまり、病状は悪化していない。
ここで、あえて「症状」と書かずに「現象」と書いたのは、医療行為として対応するほどではないからなんですね。

 また、こういう受診者の方がおられました。二十歳位の男性ですが麻疹にかかりました。麻疹は大人になってから罹ると重いと言われますが、この方も高熱を出して病院に
入院したそうです。そして、退院後に真っ先にうちに来院し、「先生歯がしみます」というのです。それも全部の歯が。この方、虫歯はおろか治療した歯も一本もありません。
すべて健常歯です。調べて見ても特に治療の必要な歯はありません。結局、病気による免疫力の低下により、痛みを感じやすくなった一時的な知覚過敏症でしばらくすると自
然に治りました。こういうケース、結構あるんです。

 間もなく正月を迎えますが、年明けに、また「お盆お正月症候群」の患者さん、来るかなぁ?

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