受診時の注意事項
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■ 当院のシステムなどや専門性などを鑑みて、他院への転医勧告を行う場合があります。中には、大学病院の歯科への転医が適切なケースもありますが、一番近い大学病院は東北大学歯学部病院となり、通院に困難なケースもあります。その場合には、通院範囲内で病態に応じた専門医への転医をお勧めします。

これは、保健医療養担当規則の以下によります。

(転医及び対診)
第十六条 保険医は、患者の疾病又は負傷が自己の専門外にわたるものであるとき、又はその診療について疑義があるときは、他の保険医療機関へ転医させ、又は他の保険医の対診を求める等診療について適切な措置を講じなければならない。

・ このように、情報が少ないと適切な診断と治療方針の策定が難しい場合もあるのです

■ 受診時には、現在の健康状態のデータ(血圧や血糖値など)や、服薬している薬の内容がわかるようにお願いします。薬や薬屋さんからの説明文書などをお持ちください。

■ 親知らずの治療について
 親知らずの腫れや痛みなどに対する消炎鎮痛処置(お薬をお出しします)には対応できますが、抜歯については症例により口腔外科(病院歯科)への紹介となる場合がありますのでご了承ください。
※ その他にも全身疾患の状況や、口腔内の病状により口腔外科などへの紹介となるケースがあります。(代表例:骨粗鬆症の薬を飲んでいる人など)。

■ 以前の診療情報について
診療内容にもよりますが、以前の診療情報が診断や治療において大事な時があります。できるだけそういった情報をわかるようにしてください。また、治療中の処置に対しては症例によって前医や他の医療機関にお願いする場合もあります。これは、情報が少ないとどうしてもオーバートリートメント(治療のやりすぎ)になりやすいためです。歯科医療は「削ったり」「抜いたり」と、逆戻りができないものが多く、できるだけ最低限の処置で目的を達するための措置ですのでご理解ください。
例) たとえば、内科で頭痛を訴えて来院した患者さんが居たとします。この場合、「風邪」や「血圧」などの検査をおこない、それらの原因がなければ病状によって「脳腫瘍」や他の疾患を疑いさらなる検査などを行います。しかし、患者さんが「転居前のお医者さんで、偏頭痛で痛み止めを貰っていた」という一言があれば、無駄な検査や処置を回避することもできます。それも踏まえ、転居などにより受診先をかえる場合には、前にかかっていたお医者さんから診断や治療内容の提供を受けて新しい受診先に提示することが有効です。

こういった対応は、病気を「物」見ず「病人」という人と見たときには重要な事なのです。

患者さんが、初めて医療機関を訪れて診察するときは、たとえて言えば「お見合い」のようなものなのです。事前に用意された身上書(予診表)でわかること、見合い(診察)でわかること、その後のおつきあい(継続的な通院)でわかることなど様々です。従って、初めて来院した患者さんを把握することはなかなか困難で、時にはそれが診療上大きな障壁となるケースもあるのです。最近は「かかりつけ医」という言葉を良く聞きますが、患者さんのことをよく知った主治医を持つことは大事なのです。

■ 「少し考えさせてください」という勇気
 特に子供の場合なんですが、意外に大人にも通じるのが「返事の良い子には気をつけろ」ということです。後片付けをしろと言われて、「は〜い」と返事するが実際に後片付けをしない子供なんか典型的ですかねぇ。
 何かの選択に際して、そのときは「はい」と生返事しても、あとから後悔することが世の中には沢山存在します。例えば、抜歯の場合、少なくとも抜歯した部分はどうするか?くらいまでは見通しをたてて決定しないと、抜いた後に困ったことが生じる場合もありますね。そのため、治療方針などの説明に際して、「不安」や「疑問」に思ったときには、「少し考えさせてください」という勇気をもって、ゆっくり考えてからご返答ください。ただし、腫れや痛みなどの急性症状がある場合には、なかなか難しい面もあるんですが。

■ その他はこちらのFAQをご覧ください。

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