歯科医療用語の解説
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● 3DS
 Dental drug delivery systemの略称である。簡単に言うとトレーによる薬物の口腔内投与法の一つ。

● 8020運動とは
 1989年に厚生省と日本歯科医師会が協力してスタートさせた運動で、80才で自分の歯が20本はあるようにということ。

● アタッチメント義歯
 通常保険で給付される義歯は、クラスプ(鉤、金属のバネのこと)を使用したものである。それに対して、種々の形式のジョイントを使用して作成した義歯を「アタッチメント義歯」と言う。

● Bleaching
 歯牙漂白(歯の色を白くする治療法)のことで、ホワイトニングともいう。

● インプラント
 歯が抜けて失われた場所に人工の歯根を埋め込む治療法です。入れ歯の様に取り外しをしなくても済み、咀嚼力にも優れています。

● インレー
 主として奥歯の治療として行われる方法です。一般的には歯の型を採って作製した代用物を歯に詰めます。一般的には金属で作製することが主ですが、審美性を考慮してレジン(プラスチック)やセラミックで作製する場合も有ります。

● エムドゲイン
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● 義歯(入れ歯)
 一般的には、取り外しの可能なもの(可徹性義歯)のことを義歯(入れ歯)と言います。主としてレジン(プラスチック)を使用して作製され、必要に応じて金属が使用される。

● クラウン(冠)
 歯にすっぽりかぶせたものをクラウン(冠)と言います。奥歯は主として金属で作製する場合が多く、前歯は審美性を考慮してレジン(プラスチック)やセラミックを併用して白くします。

● クレフト
歯肉にできた垂直型のV又はU字型をした裂け目のことであり、過度の力を加えた縦磨きと、それに伴い停滞するプラーク(歯垢)が原因と考えられます。ただし、咬み合わせの異常によって起こる場合もあります。

● 口腔(こうくう)
 口の中をさします。一般には「こうこう」と読むのですが、なぜか歯科業界では「口腔外科(こうくうげか)」というように、「こうくう」と読みます。また「抜糸」は手術後に糸を抜くことを指し、一般には「ばっし」と読みますが、歯科では「ばっし=抜歯」が多用されるので「抜糸=ばついと」と読むことがあります。

● 硬質レジンジャケット冠(HJK)
 保険診療で前歯に被せる物の一種で、全体がプラスチックで作製されているもので、硬質レジン前装冠が保険導入される以前には良く行われた。現在でも小臼歯に使用される場合がある。 → が、しかし、、、、うちではやりませんねぇ。

● 硬質レジン前装冠
 保険診療で前歯に被せる物の一種で、本体は金属でできているが審美性を考慮して表面をプラスチックで白くしたもの。

● 根管治療
 歯の神経をとったり、化膿した神経の治療をすること。治療した後は、一般にはゴムのようなものを詰める。

● 差し歯
 歯科医療の用語に「差し歯」というものはありません。これは、広義の「歯に被せるもの」の総称として使われている、いわゆる俗称と言えます。つまり、「差し歯」と言っている方が、具体的にどの様なものを指しているかが不明確で、筆者の経験によると人によってその対象はさまざまです。従ってこの用語を使う場合には誤解が生じないように理解し合うことが必要となります。

● 歯根膜
 歯根膜とは歯の周りの歯槽骨と歯の根の表面のセメント質を結合させている組織で、コラーゲンからなる繊維状のものである。
 もちろん主成分はコラーゲンであるが、毛細血管や神経終末やマラッセの上皮遺残(歯根膜形成時のヘルトビッヒの上皮鞘の一部が残ったもの)なども存在する。

● 叢生
 叢生とは、歯の並ぶ顎の大きさと歯の大きさのアンバランスなどにより歯並びが悪くなった状態です。顎の大きさを決める要因は、歯の大きさを決める要因よりも環境的要因に依存する。歯の大きさは遺伝で決まる。顎の大きさは食生活の要因が大きい。

● 脱離再装着
 とれた冠などを再度歯にくっつけること。

● ドライマウス(口腔乾燥症)
 唾液の分泌が低下して口の中が乾燥する病気です。

● 二次カリエス
 一度治療した詰め物の周囲から再度むし歯になることです。もともと、むし歯はプラークが付着して歯ブラシなどでとれにくい部位、つまり不潔域にできやすいものです。したがって、詰め物と歯の境をこの「不潔域」の範囲内に設定すると特におこりやすいと言われています。しかし最近のむし歯の治療の主流は「MI(Minimal Intervention)」、つまり最小限の切削ですのでどうしても境界は不潔域になることが多いです。

● ノンクラスプデンチャー
 特殊なプラスチックを使用した義歯で、その特性上金属のバネを使わなくても作製できるため、審美性を希望する場合に利用される。

 バイオフィルム
 バイオフィルムとは、簡単に言うと歯の表面に付着した「細菌叢」である。これは通常の歯磨きではなかなかとれないことが多く、歯科医院で除去して貰う必要があります。なぜとれにくいか?それは虫歯菌が糖を分解してできたグルカンというネバネバしたもので、頑丈にくっついているからである。これは殺菌性の含嗽剤や抗生物質も通過しないので現時点では薬剤で除去することが難しいとされる。

● バックフィリング (Backfilling)
 いわゆる垂直加圧型の根管充填の一種で、根尖に熱可塑性のGPを注入(ダウンパック)して加圧しX線にて確認した後、残りの根管空隙にGPを充填する。これをバックフィリング という。

● ヒールオゾン
 ドイツのKAVO社から発売されている齲窩の殺菌器材。平成17年4月あたりから国内の歯科医院でも導入されているが、まだ薬事の認可がとれていないので普及には時間がかかると思われる。

● PMTC
 Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。メンテナンスを主体とした予防歯科には欠かせないアイテムである。

● フェルール
 修復物マージン上の歯質で最低1.5〜2mm必要と言われる。

● 不活性化
 ウイルスや細菌の活動を殺滅や増殖阻害によって失わせること。

● ブリッジ
 歯が抜けて失われた場所に入れる方法の一つです。一般的には両側の歯を削って繋いでかぶせます。

● 保険外併用療養費制度(旧特定療養費制度)

● メタルボンド(MB)
 メタルボンドポーセレン冠のことで、金属の表面にポーセレン(陶材・セラミック)を融着させて歯の色に類似した審美性を備えたもの。主として前歯部を中心として利用されている。

● ラミネートベニア
 主に審美歯科で使用される治療法で、前歯の表面を少し削ってポーセレン又はハイブリットの材料を貼り付けるものである。

山形市