★　120828：　含嗽剤の抗菌効果
含嗽剤の抗菌効果を調べてみました。
調べたのは以下の三種類
＃　薬用モンダミン（アース製薬）
【有効成分】　塩化セチルピリジニウム（CPC）、グリチルリチン酸ジカリウム（GK2）
【使用法】　約20mlを口に含み20〜30秒すすぐ
　
＃　Ｇ・Ｕ・Ｍ（サンスター）
【有効成分】　塩化セチルピリジニウム（CPC）、グリチルリチン酸ジカリウム（GK2）、エタノール配合
【使用法】　約10mlを口に含み20〜30すすぐ
　
＃　リステリン（ジョンソン・エンド・ジョンソン）
【有効成分】　1.8シネオール、チモール、サリチル酸メチル、エタノール配合
【使用法】　約20mlを口に含み30秒すすぐ
　
検査法は、細菌カウンタを使って舌上の検体を検査。
結果としては、含嗽前に比べて含嗽後は菌数が約1/4に減少。
　
ちなみに、サワシリンの服用前と服用後でも同じような変化。
従って、あくまでも舌上の細菌数という視点で言えば、含嗽剤と抗菌剤の効果は同等か？
違いは、抗菌剤の効果は全身に及ぶといったところでしょうか。
　
それから、余談ですが、入れ歯の汚さ。たしかに入れ歯洗浄剤の使用の有無も関係有るようですが、それよりも影響が大きいのは入れ歯を作ってからの期間。つまり新しい入れ歯よりも古い入れ歯の方が汚染されている。まぁ、考えてみれば当たり前の話しですが。
しかし、いくら汚染されている入れ歯でも、舌の上に比べれば綺麗なもんでした。
　
高齢者の誤嚥性肺炎は有名ですが、それだけではなく口腔内の細菌数のコントロールは大事でしょう。水でのうがいもいいですが、薬用の含嗽剤の使用はより効果的のようです。

★　120725：　舌の表面の細菌数
舌の表面と言っても、綿棒で3回擦った検体ですよ。まだ症例は少ないですが、先日購入したパナソニックの細菌カウンタでの測定です。レベル４を中心に、大体３〜５が記録されていますが、一人レベル１という人がいました。間違いかと思ってもう一度測定したが、やはりレベル１でした。
＃　全症例数：　26（採取部位：舌中央）
・　平均年齢：　56.6才
・　平均レベル：　4.04
・　平均細菌数：　882万
　
＃　男性（11症例）
・　平均年齢：　59.1才
・　平均レベル：　4.09
・　平均細菌数：　1089万
　
＃　女性（16症例）
・　平均年齢：　54.7才
・　平均レベル：　4.00
・　平均細菌数：　730万

★　120725：　抗生物質の効果
ほう・・・・・サワシリンを飲んだら、１時間後には舌の細菌数は1/4に減っていた！こんな所まで効果があるんだ。リステリンで含嗽した直後と同じくらいかな。

★　120724：　義歯の汚れ度
良くテレビで、入れ歯は汚れているので入れ歯洗浄剤を使いなさい、といった内容のコマーシャルが流れる事があります。
確かに、入れ歯の汚れはかなりのものと理解はしていましたが、実際にどの程度の汚れなのかを実感することは出来ませんでした。
この度、当院ではパナソニック製の細菌カウンタ（http://panasonic.biz/healthcare/saikin_c/）を購入したので、義歯についても計測してみました。
今のところデータ数が少ないので数字で示す程ではありませんが、義歯の汚れ度は、義歯洗浄剤の使用の有無よりも、装着してからの期間の影響の方がはるかに大きいみたいですね。

★　120718：　リステリンによるうがいの効果
先程、パナソニックの細菌カウンタが来たので、ちょっと検査してみました。ただ、検査しても面白くないので術前と、リステリンの原液で２０秒うがいをした後の数字を調べてみました。しかし、原液で２０秒のうがいはしんどいですよ。使用説明書には３０秒とあるようですが(^^;)
【測定結果】
・　術前：　レベル５　細菌数1.67×10~7
・　術後：　レベル４　細菌数3.24×10~6
※　つまり、細菌数は1/5くらいに減ったということですね。
今後、測定条件を変えて、様々試してみたいと思います。
ただ、測定１回あたりの消耗品が160円(^^;)

★　細菌カウンタとは

＃　細菌カウンタ（細菌数測定装置）：非医療機器
＃　平成２４年５月２５日販売開始
＃　販売元：　パナソニック　ヘルスケア株式会社

＃　消耗品価格：　測定１回あたり（センサー、綿棒、純水入りディスポカップ）、約160円。
＃　測定時間：　約1分〜1分30秒

※　パナソニックの細菌カウンタのページ