健康に過ごすには不健康とうまくつきあうことが大事
   

「成功するには、失敗と旨く付き合うことが大事」と、誰か言っていたような気がするが、同様に「健康に過ごすには不健康とうまくつきあうことが大事」です。

不健康との付き合い方は人それぞれでしょうが、以下はいつものたとえ話です。

・平成24年12月29日のEテレ(19:00)の「地球ドラマチック 永遠の命は実現できるか?」で、以下のような内容が放送されていました。

【アメリカで40年前の車を乗り続けている人がいる。走行距離は計440万Kmで通勤のため1日200Kmを35年間走り続けたそうだ。その間使用したタイヤは100本、点火プラグは440本、エンジンオイルは3000Lだそうだ。長く乗り続けるコツは、「定期点検」と「壊れたらすぐ治す」ことだそうだ。】

※ この方は、車の不具合とうまくつきあうことができたから、これだけの長期間、長距離を走ることができたんでしょうね。さて、歯の健康も似たようなもんかもしれないですねぇ。定期点検もケアもしないで一生お口の中が健康でいられる方はごくわずかです。車を長く乗るのと同じで、定期点検は言うに及ばず、一番大切なのは日頃からのケアなんですね。

ところで、歯科の治療上の手遅れとは何を指すかおわかりでしょうか?

例えば、一般の医科では「命を失ったり、失明などの機能を失った時」がある種の手遅れと言えます。それに対して、歯科では「歯を失う」ことがある意味手遅れであることは皆さんも理解できるでしょうが、私はその前の「歯の神経を取らざるを得ない」時点で手遅れではないかと思います。神経を取った歯は、例えば「生木が枯れ木」になったのと同じなんです。枯れ木になると、いくら人の手を加えてももろくなって寿命は格段に短くなります。そして、それを人間の手で維持していくのは非常に手間がかかり費用がかかることは、東日本大震災の津波で1本残った、岩手県陸前高田市の一本松を見てもおわかりでしょう。

神経を取る前のケアが健康で過ごす、第一歩なのです。

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